久元神戸市長、元町高架下「商店の意見しっかり聞いて」 JR西日本に要望

 久元喜造神戸市長は14日の定例記者会見で、JR西日本が耐震強化や防火、防犯などを目的に元町〜神戸間の高架下商店街の工事を計画していることについて、「いま入っておられる商店の言うことをよく聞いて、(立ち退きなどの)交渉をすすめてほしい」と述べ、JR西日本に性急な判断を避けるよう要望した。同商店街は通称「モトコー」と呼ばれ、映画撮影や美術祭「神戸ビエンナーレ」の会場などにも使われた。

 同商店街の起源は、戦後に食料品などを売買した闇市にあるとされる。土地は国鉄から資産を引き継いだJR西日本が所有しており、戦後の不法占拠状態だった期間を経て、現在は商店主らがJR西日本と借地契約を結ぶ。国鉄の土地を神戸市が歩道として借りていたことから、商店主らとJR西日本の契約にあたり神戸市が間に入った経緯があるという。

 こうしたこともあり「経済観光局の職員が、(商店主らで作る)元町高架通商店街振興組合とJR西日本の話し合いが円滑に進むように対応する」と久元氏は説明。「モトコーは神戸の魅力を発信している面もある。モトコーの良さを残しながら安全度を高めるような取り組みができないか、という観点から意見を申し上げたい」とも語った。
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