木漏れ日の下で生活の一部に ファーマーズ・マーケット50回

 土曜日の午前中に東遊園地で開催するファーマーズ・マーケットが4月15日に50回目を迎える。2015年6月に社会実験として始め、次第に開催する頻度を高めた。2016年度は40回を開催。土曜の午前中だけの開催にもかかわらず、毎回500〜1000人程度の来場者を集める。生産者の顔が見える食材を求める地元消費者の需要に応えるだけでなく、神戸市が進める「食都神戸」構想の一環として、新たな観光資源としても期待が高まりつつある。
 
 「最初から大きな目標があったわけでなく、良い街には必ず『朝市』があるので、神戸でも成立するのではないかと考えたのがきっかけです」。こう話すのは、市場開設者である一般社団法人KOBE FARMERS MARKETの小泉寛明代表理事(写真)だ。社会実験として開催した2015年秋、6週連続で開催すると次第に来客数が増える様子を見て、神戸に根付くことへの感触を得た。「最終日には、これからどこで野菜を買えばいいのか、と言われたほどだった」と小泉さん。

20170404小泉寛明代表理事 

 開催前には海外の事例を研究しようと、小泉さんは神戸市の担当者らとともに渡米。ポートランド(オレゴン州)のマーケットでは2つのアドバイスを受けた。1つは「毎週やること」。人々の生活の一部として定着しなくては、マーケットは成立しないというわけだ。そしてもう1つが「木の下でやること」。木漏れ日がマーケットをより魅力的にするうえ、木が天候の急変から店舗を守ってくれることもある。開催地の東遊園地は、幸いなことに2つのアドバイスを生かせる場所だった。
 
 ファーマーズ・マーケットは東遊園地の芝生敷設とともに、三宮の人の流れを南側に広げる役割をはたしたと評価する声が多い。今後は再開発で工事が増えるとみられる三宮地域で、街の魅力を維持する観点から期待する声も出始めた。ただ小泉さんは「毎週土曜日にはファーマーズ・マーケットを開催しているというのを、もっと多くの人に知ってもらい、生活の一部と思ってもらいたい」と、あくまで地道にマーケットの定着を目指す。

ファーマーズ・マーケットの予定(4〜6月)
・4月15日、22日、29日
・5月6日、13日、20日、21日、27日
・6月3日、10日、17日

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュースについて

kobekeizai

Author:kobekeizai
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告

天気予報