日銀短観兵庫、製造業・非製造業なお先行き慎重 「緩やかな回復」は据え置き

20170403日銀短観兵庫の業況判断DI

 日銀神戸支店が3日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、3月調査)の兵庫県分では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から横ばいのプラス7だった。製造業では1ポイント改善のプラス8。前回大幅に改善した非製造業は1ポイント悪化のプラス7だった。一方、3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業で0と、足元のプラス7から顕著に悪化する見込みだ。足元では良好な景気が続いている感じた企業は多いが、なお先行きは慎重な見通しのままだ。

 業種別の業況判断DIは「生産用機械」「化学」「鉄鋼」の改善が目立った。一方、「業務用機械」「運輸・郵便」「窯業・土石製品」の悪化が目立った。規模別では、3月調査に続いて中小企業が改善した半面、大企業と中堅企業は最近の景気を良いと感じている企業が多数派とはいえ、大企業が1ポイント悪化、中堅企業が2ポイント悪化とそれぞれ小幅に悪化した。

 資金繰り判断DIは大企業がプラス35、中堅企業がプラス24と高水準で推移。すでに高水準だった前回3月調査(大企業30、中堅企業18)から、さらに改善した。中小企業も前回のプラス8からプラス13と、大きく改善している。金融機関の貸出態度は引き続きゆるいと感じている企業は多い中でも、特に中堅企業でDIが上昇した。中小企業はプラス27で横ばいだった。一方、借入金利は上昇していると感じている企業が全規模で増えた。

 同時に日銀神戸支店が発表した管内の金融経済概況では、景気の基調判断を「緩やかな回復基調を続けている」と前月の見方を維持した。

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