神戸市、港島クリーンセンターの完成を発表 川重など建設、設備管理20年間
- 2017/03/27
- 22:06
神戸市は27日、ごみ焼却施設「港島クリーンセンター」(神戸市中央区、写真=神戸市の発表資料より)が完成したと発表した。工事費は約230億円。4月1日から操業を開始する。ごみを焼却した熱で、最大で約3万世帯分の電力に相当する1万5200キロワットの電力を発電できる。川崎重工業と大林組が共同で建設し、2037年3月まで今後20年間は川重が設備管理業務を受託する。
1984年に完成した従来の港島クリーンセンターが老朽化したことから、神戸市は従来よりも沖合に場所を確保(地図=同)。2013年に建設に着手した。川重が技術を持つ「ストーカ式並行流焼却炉」の採用に加え、高度な排ガス処理システムを導入することで、燃焼時に有害物質の発生を抑える。高温高圧ボイラと排気復水タービンを組み合わせて高い発電効率も実現した。
最大で1日あたり600トンのごみを燃焼する能力を持つ。従来は450トンだった。神戸市は従来の港島クリーンセンターとともに苅藻島クリーンセンター(神戸市長田区)でのごみ焼却を停止。市内のごみ焼却施設を4カ所から3カ所に減らし、市内で発生するごみの量が減少する中で施設運営を効率化する。苅藻島クリーンセンターはごみの中継施設として整備する。
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