18年の国際会議、神戸大が会場別で2年連続の首位 ポートピアホテルなど上位 

20200127国際会議会場別

 日本政府観光局がこのほど公表した「2018年国際会議統計」の詳細によると、2018年に国内で開催した国際会議を会場別に集計したところ、神戸市灘区に本部を置く神戸大学で開催した会議が180件と首位になった。2位の京都大学(150件)の30件の大幅な差をつけた。神戸大の首位は17年に続いて2年連続だった。神戸大では経済・経営など社会科学系やAI(人工知能)などの科学・工学系の会議に加え、医学系の会議も開催するなど幅広い分野の国際会議が開かれた。

 日本政府観光局は参加者の総数が50人以上で、3カ国以上の参加があり、開催期間が1日以上の会議を国際会議と認定。全国のコンベンション(会議・集会)推進機関などからの情報を取りまとめた。日本全体では前の年に比べ4%多い3443件の会議が開かれ、昨年に続いて過去10年での最高を更新した。開催都市別では首位が東京23区(645件)で首位、神戸市が419件で2位だった。3位が京都市(348件)、4位が福岡市(293件)、5位が名古屋市(202件)と続いた。

 このほか神戸市内の施設では神戸国際会議場(神戸市中央区)が39件で14位に入った。神戸ポートピアホテルは24位で、25件の国際会議を開催。ホテルとしては国内トップになった。国際会議1件あたりの「平均参加者総数」では神戸国際展示場(5002人)が国内で最多だった。一方、参加者総数ではパシフィコ横浜(横浜市西区)が20万人を上回りトップ、外国人参加者数は1万6400人を集めた国立京都国際会館(京都市左京区)が最も多かった。

 大規模な人数を収容できることや、受け入れ側に国際会議のノウハウの蓄積があることなどで、神戸市内で大型の国際会議が増加しているのが最近の傾向という。ただ18年は神戸市内で開催した国際会議のうち4割強が神戸大に集中したほか、これ以外も多くは神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸ポートピアホテルと、1981年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)に合わせて完成した3施設で形成する「神戸コンベンションセンター」で開かれていることが統計に表れた。

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