神明、中国向けに初のコメ輸出 年50トン目指す

 コメ卸国内最大手の神明は9日、中国向けに初めてコメを輸出したと発表した。国産米「富山県産こしひかり2kg」(写真=神明の発表資料より)の12トンを1月に横浜港から中国・大連港に向けて出荷。9日から成都イトーヨーカドー7店舗で小売りを始めた。3月にも30トンを追加で発送する予定で、年50トンの輸出を目指す。

20170310神明富山県産こしひかり輸出

 富山県JAみな穂の管内で生産した2016年産のコシヒカリを精米し、袋詰めした。現地での販売は神明のグループ会社である成都栄町が担当。富裕層を主な顧客層と想定し、北京、上海、成都の日系食料品店や百貨店で販売する計画だ。

 価格は現地で販売されている既存の日本産コメよりも安く設定し、円換算で1キログラム当たり1200〜1500円にする。神明は2017年3月期に約3000トンを輸出と、08年の初輸出以来で最高を記録する見通し。人口減などで国内市場が縮小が見込まれる中、海外向けの出荷をさらに拡大したい考えだ。

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