DXアンテナの売却額103億円 船井電、エレコムに3月下旬

 船井電機とエレコムは、船井電機が保有するDXアンテナ(神戸市兵庫区)株式の譲渡額を103億6700万円にすることで合意したと21日に発表した。船井電機はDXアンテナの株式96%を保有する親会社だったが、売却によってDXアンテナはエレコムの傘下に入る。3月下旬にもDXアンテナ株を受け渡しを実施する。

 船井電機は2001年にDXアンテナを買収。テレビのアンテナや受信関連機器の国内メーカーとして事業を進めてきた。今回DXアンテナを売却することで、足元で苦戦している液晶テレビの販売に経営資源を集中する。一方、パソコン周辺機器などを製造するエレコムは、DXアンテナの買収にメリットがあると判断したようだ。

 両社は2016年11月にDXアンテナの売買で合意していたが、価格が決まっていなかった。売却に伴い、船井電機には数億円の特別損失が発生する見込みとしている。

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