川重の今期、純利益54%減に上方修正 円相場の下落を織り込み

 川崎重工業は31日、2017年3月期の連結純利益が前期比54%減の210億円になる見通しだと発表した。従来予想の165億円から減益幅が縮小する見通し。海外向けのプラントで工事が進んだほか、業績予想の前提になる為替レートを円安方向に見直し、海外収益の円換算値が膨らむ見込みになったのを織り込む。17年3月期末に2円の配当を実施し、年6円配とする予定は据え置いた。

 売上高は1%減の1兆5200億円、営業利益は58%減の400億円を見込む。従来予想は1兆5100億円、340億円だった。業績予想の前提になる為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円とした。従来は1ドル=102円、1ユーロ=114円を前提にしていたが、円相場の下落を受けて足元の実勢に合わせた。同社は対ドルで1ドル=1円の円高・ドル安が進むと営業利益が9億6000万円押し下げられるという。ユーロでは1円の円高・ユーロ安で同4000万円の減益要因になる。

 受注高は1兆3200億円になる見通し。従来は1兆3900億円を見込んでいたが、船舶海洋部門で新造船需要が低迷することから下方修正した。同社は船舶海洋部門の抜本的な構造改革について、3月末をめどに方針を決めることを昨年、公表していた。

 同時に発表した2016年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比39%減の179億円だった。新造船需要が乏しい船舶海洋の収益悪化に加え、民間機向け航空部品で収益性が悪化した。売上高は2%減の1兆430億円、営業利益は66%減の228億円だった。

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