井戸兵庫知事、関西広域連合「業績を上げている部分はある」 神戸新聞記事に不満

 兵庫県の井戸敏三知事は16日の記者会見で、同氏が連合長を務める関西広域連合について「挫折の繰り返し」「存在感も低下」とした5日付の神戸新聞(朝刊)が掲載した解説記事について反論した。14日に開いた関西広域連合の総務常任委員会で「『そんなに失敗ばかりしてきたわけではないだろう、防災やドクターヘリの運航などで業績を上げている部分はある』との質疑があり、私も同感だと言っておいた」と強調。記事の視点が地方分権に偏っているとの見方を示したうえで、「もう少しバランスを取っていただいて評価いただいたらありがたい」と記事に不満を述べた。

 井戸氏は「質問した議員は、『地方分権の歴史は挫折の歴史だった。関西広域連合だけが矢面に立つような話ではないのではないか』と言っていたことを申し添えておく」とも語った。

 記者会見に出席した記者で、同記事を執筆した黒田勝俊記者とみられる記者は井戸氏の発言に応じ、「せっかくご紹介いただいたので」と発言。「兵庫に限らず分権の動きが全国的に停滞する中で、政権の姿勢も含めて分権に関することがらを中心に現状を紹介するというのが記事の趣旨」と説明した。「防災などを他の役割を軽視しているわけでなく、地元紙として、もっと関西広域連合の活動を知ってもらう必要はあると考えている」との見解も述べた。

 井戸氏が今回取り上げた神戸新聞の記事は5日付朝刊の3ページに掲載。意見の相違を抱えながらも井戸氏と大阪府知事だった橋下徹氏が中心になって国の出先機関を関西広域連合に「丸ごと移管」するよう迫った2010年の発足当初を振り返り、その後の政権交代などを経て地方分権の動きがトーンダウンした様子を描いた。全国唯一の特別広域連合である関西広域連合でさえも、国は結果的に分権の受け皿として認めず、東京一極集中の解消に不誠実である国の様子も浮き彫りにした記事だった。

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