井戸兵庫知事「トリクルダウン、誤った経済理論」 久元神戸市長も同調

 兵庫県の井戸敏三知事は1日に放送したテレビ番組で、改めて東京への一極集中について批判した。2015年に実施した国勢調査で日本全体の人口が96万人減少し、兵庫県の人口も減少したのに対し東京都は「地方創生と言いながら増えている」と矛盾を指摘。東京が栄えると、その成果は地方に、しずくのように滴り落ちるとした「誤った経済理論、トリクルダウン理論」(井戸氏)が背景にあるとの見方を示した。

 井戸氏は、三大都市圏での工場などの立地を制限し、地方の人口減に一定の歯止めをかけていた工場等立地制限法を2002年に廃止したことで、東京一極集中が加速したと指摘。そのとき国は「トリクルダウン理論」を主張して廃止したが、井戸氏は「まったく間違っていて、東京が栄えれば栄えるほど、地方は吸い取られていったのが実態」と嘆いた。

 同じく番組に出演した久元喜造神戸市長も、井戸氏を受けて「トリクルダウンが破綻しているというのは、まったく同感」と述べた。久元氏は例として「東京に若者が集まった結果として、人口89万人の世田谷区で待機児童は1100人いる」ことを挙げた。「少なくとも子育てだけ見れば、神戸にしても周辺の都市にしても東京のような悲惨なことはない」と強調、そのうえで「そいういうことを、もっとわれわれも発信しなくては」と語った。

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