家次神商会頭、神戸空港の国際化「万博1年前の2024年が1つのメドか」

20181105家次会頭定例会見

 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は5日に開いた定例記者会見で、神戸空港の国際線就航について「(大阪府などが誘致を進めている)万博が開催される1年前の2024年あたりが1つのメドか」との見通しを示した。神戸空港の国際化がいつごろになるのか、との記者の質問に答えた。大阪国際(伊丹)空港と神戸空港は従来、関西国際空港の補完的な役割であり、国内線のみが就航するのが周辺の自治体や財界でのコンセンサス(総意)とされてきた。ただ、台風21号による被害などで「BCP(災害時の事業継続計画)が具体的な形で出てきたので、風向きが変わっている」との認識を示した。

 関西国際空港の滑走路や旅客ターミナルが高潮被害で浸水したことで、国土交通省は9月から10月にかけて、国際線が関西国際空港の代替として伊丹空港や神戸空港をに発着することを認めた。こうした措置もあり、家次氏は「神戸空港をもっと活用していただきたい、というのが地元としての率直な感覚」と話した。加えて、利用者の立場としては「どう利便性を上げていくのか」が焦点になるという。引き続き、まずは1日30往復の便数制限と、午前7時から午後10時までとの運用時間制限の緩和を求め、次の段階で国際線の就航を希望するとの方針を改めて語った。

 自治体や財界が関西3空港の役割分担を協議する関西3空港懇談会の開催時期については「特に聞いていない」と話した。大阪府などが誘致している25年の万国博覧会の開催地が決まってから、3空港懇が開催されるのではないかとの見通しを述べた。

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