動き出すか「瀬戸内経済圏」 クリエイターらが14日までポップアップショップ

20181008瀬戸内経済文化圏

 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO、神戸市中央区)では14日まで、瀬戸内海を取り囲む6県の特産品をクリエイターらが販売する「瀬戸内経済文化圏ポップアップショップ」が開かれている。岡山県の「お米食べくらべセット」、福岡県の「久留米紬のハンカチ」、山口県の「ジビエカレー」、徳島県の「春にんじんドレッシング」など、20~30品程度の商品を販売。KIITOの正面玄関近くに、屋台風の店舗をしつらえた。(写真)

 瀬戸内経済文化圏ポップアップショップの運営を担当し、神戸市長田区を中心に隔年で「下町芸術祭」を開催するDOR(神戸市長田区)の岩本順平代表理事は「東京から各地にUターンするクリエイターが増え、互いに交流が始まっている」と説明する。農業や水産業の産地で加工し、販売まで手がける「6次産業化」の際に、たとえばパッケージを手がける愛媛県のデザイナーと、ネット通販サイトを制作する岡山県のウェブデザイナーが一緒に仕事をするようなケースが増えているという。

 文化の風を吹き込むことで瀬戸内海を取り囲む観光や交易を活性化できれば、クリエイター自ら活動する領域を広げられるというわけだ。鉄道や道路が整備される以前、海運が大量輸送の手段だったころには、もっと瀬戸内海を取り囲むやりとりは多かったはず。消費地として東京や大阪といった大都市より、むしろ地元に視線を向けたプロジェクトだ。

 昨年11月の下町芸術祭でのトークイベント「瀬戸内経済文化圏オープンサミット」をきっかけに始まった取り組み。今後も長期的な視点で取り組み、豊かな「経済文化圏」をめざす。

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