神戸商工会議所が創立140周年記念式典 家次会頭「神戸は新たなステージ」

20181002神商140周年記念式典

 神戸商工会議所は2日、神戸市中央区の神商ホールで創立140周年記念式典を開催した。家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)はあいさつし、「ようやく震災による足かせが解かれ、神戸は新たなステージを迎えている」と述べ、新たな時代に対する期待を語った。神戸空港を含む関西3空港の一体運営が4月に始まったうえ、三宮再開発も進み始めており「神戸の近未来に期待を抱かせるプロジェクトが始動した」「医療や水素、エネルギー、ロボットなど先端産業の基盤形成が着実に進んでいる」と述べ、将来に向けた動きが出始めていることを歓迎する意向を示した。

 そうした中でも、家次氏は「時代は転換期にあるが、商工会議所の役割は地域活性化と中小企業支援の両輪であることは変わらない」と指摘。地域で唯一の総合経済団体として、今年3月に発表した「神戸経済ビジョンの実現に向けた歩みを着実に進めたい」と話した。

 神戸医療産業都市推進機構の理事長を務める本庶佑・京大特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことについては、「20周年を迎える神戸医療産業都市の今後の取り組みにも、一層弾みがつくものと大いに期待しています」と祝意を述べた。

 経産省近畿経済産業局の森清局長、神戸市の久元喜造市長も出席した。それぞれあいさつし、森氏は、組み立てなどの中流工程は収益性が低く、素材や化学などの上流工程と、流通など顧客に対面する最も下流工程の収益性が高いとする「スマイルカーブ」を引き合いに、「まさに神戸の産業構造といえ、今後の経済成長を期待したい」と述べた。久元氏は「経済がしっかりと発展するためには安全で安心でなくてはならない」と述べ、行政として災害対策を今後も進める方針を強調。人手不足や、外国人の地域社会への受け入れは、経済界とともに取り組むべき課題との見方を改めて示した。

 式典では永年会員表彰を実施。50年の27社、30年の107社が、それぞれ表彰された。

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