神戸港、防潮堤の外側での高潮対策が焦点に 検討委部会

20180928高潮対策委神戸港部会

 台風21号などで高潮被害を受けた大阪湾岸の港湾で、今後の対策を検討する行政や港湾管理者らの会合「大阪港湾等における高潮対策検討委員会」(事務局・国土交通省近畿整備局)では27日、神戸港部会の初回を開催した(写真)。コンテナの流出に加え、コンテナや車両の火災、車道などの冠水によって人工島の六甲アイランドや埋立地の東部工区などで市街地との交通が一時途絶えたことなど、神戸港沿岸での被害状況を改めて確認。防潮堤の外側での高潮対策が焦点になることが浮き彫りになった。

 神戸港部会で事務局を務めた神戸市によると、今後はシミュレーションによって高潮を再現し、被災の原因を検証する。さらに年度内に2回の神戸港部会を開催し、今後の対応方針を決める方針だ。

 神戸市では1965年から高潮対策事業を開始し、2015年に完了。約300億円を投入して総延長59.8キロメートルの防潮堤を完成させていた。今回の高潮によるコンテナ流出や火災などの被害は、主として防潮堤の外側で発生した。会合後に記者団の取材に応じた神戸港部会の委員長を務める青木伸一・大阪大教授は「高潮対策は一定程度、機能したといえる」と指摘。そのうえで防潮堤の外側での対策について「ハード面でもソフト面でも対策を考える必要がある」との見方を述べた。

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