基準地価、神戸市で6年連続で値上がり 中央区三宮1で全国8位の上昇率

 国土交通省が18日発表した基準地価(7月1日時点)のうち神戸市では商業地、住宅地とも6年連続で上昇した。商業地では上昇率が5.7%と昨年の4.2%を上回り、地価上昇が一段と加速した。都心地域では三宮再開発などへの期待感に加え、割高感が意識されやすい大阪や東京の都心部に対する出遅れ感も根強く、引き続き資金が流れ込みやすくなっているもよう。

20180918基準地価神戸市区別

 神戸市内で地価が最も跳ね上がった場所は、中央区三宮町1丁目4で、1階にコンビニエンスストア「ローソン」が入居するビルのある場所。昨年に比べ24.4%上昇の1平方メートルあたり270万円だ。同550万円の神戸市内で最高値の地点にも近い。中央区全体の上昇率は12.0%と神戸市内でも突出した。次いで灘区の伸び率が4.4%と高かった。灘区は16年3月にJR西日本の摩耶駅が開業したのが引き続き地価上昇に寄与したと見られる。

 住宅地も6年連続での上昇だが、上昇率は前年比0.5%と昨年(0.5%)並みの伸び率になった。最も地価が高い地点は昨年と同じ東灘区岡本2丁目で、1平方メートルあたり56万円。昨年に比べ1.8%上昇した。上昇率が最も大きかったのは摩耶駅の南口から近い灘区泉通3丁目(1平方メートルあたり26万4000円)で7.3%上昇。上昇率の上位には灘区の地点が相次いで顔を出した。灘区のほか東灘区や中央区、兵庫区が上昇した。一方で長田区、西区、北区は下落が続き、須磨区と垂水区は横ばいと下落が止まった。

 基準地価は決められた毎年同じ地点の地価を年に1回、不動産鑑定士に依頼して評価する。全国では2万1578地点、うち兵庫県内では810地点を調査した。土地取引の参考指標や公共事業を目的とした土地取得の時の基準にも使う。

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