佐山スカイマーク会長、神戸空港の制限緩和「関空・伊丹のお客さんアテにしてない」

20180811スカイマーク佐山会長

 スカイマークの佐山展生会長(写真)は11日午後に大丸神戸店(神戸市中央区)で講演し、神戸空港の運用制限を緩和する議論について「関西に来る人たちのパイ(総数)を広げる話で、関空(関西国際空港)や伊丹空港(大阪国際空港)からのお客さんを、まったくアテにしていない」と強調。同社が羽田空港と並んで最重要拠点と位置付ける神戸空港で、24時間運用や便数制限の緩和、国際線就航などを早期に実現するよう求めていることを改めて説明した。

 佐山氏は「いまインバウンド(訪日外国人観光客)がどんどん増えていて、政府の目標値も上がっている。すでに伊丹も関空もパンパン(満杯)で、あふれた人が関西をやめて関東、中部、九州に向かっている」と指摘した。そのうえで「関西の3つの空港で(乗客を)取り合いしても仕方がないんですよ」と語った。さらに神戸空港の運用を24時間化することで、すでに24時間運用している「羽田空港との間を24時間(いつでも)結べるようになる」とメリットを強調し、深夜便の運航に向け改めて意欲を述べた。

 佐山氏は、同氏の率いる投資会社インテグラル(東京都千代田区)がスカイマーク株の過半数を取得するまでの経緯を明かしたほか、スカイマークの将来展望についても触れた。初の国際定期便は、米デルタ航空が撤退して「現地からの強い要請があるサイパンとパラオになりそう」と話した。

 さらに国際線が出発する空港については「いま残念ながら神戸から海外へは飛べないので、おそらく成田(国際空港)からになるだろう」との見通しを示した。現在、スカイマークは成田便に就航していないが、神戸~成田便を開設するかは言及しなかった。

 大丸神戸店では同日、夏休みシーズンの行事としてスカイマークのパイロットや客室乗務員、地上職員らが、日常の仕事や飛行機が飛ぶ仕組みなどについて教える「<スカイマーク>こども航空教室」を開催。小学生以下の子供がスカイマークのパイロットや客室乗務員の制服を着て記念撮影できるフォトブースも設置した。行事の一環で佐山氏が「大人のための特別講座」の講師を務めた。

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