アシックス広田社長、米国事業「シューズのトレンド変化に対応遅れた」

20180803アシックス広田社長

 アシックスの広田康人社長(写真)は3日午後に大阪市内で記者会見し、苦戦が続く同社の米国事業について「ランニングシューズでトレンド(流行)の変化に対する対応が遅れた」と説明した。米国では「ランニングのためのランニングから、レジャーのためのランニングへと(流行が)移った」という。このため同社が強みを持つ高機能シューズに対する需要が弱まった形だ。今後は「入門編的な」(広田氏)シューズの品ぞろえを強化する計画だ。

 具体的には価格が100ドル以下のシューズを今秋から販売する。広田氏は従来、米国では「若手のランナーに対する取り組みが強くなかった」と指摘。低価格品の投入で中高生や大学生といった若年層への取り組みを積極的に進める。北米での販売強化を目的に、中期計画達成のためのアクションプランの一環として、現在は南北アメリカの地域統括会社である「アシックスアメリカ」の担当地域を、米国、カナダ、メキシコにしぼる。ブラジルには中南米を担当する新たに地域統括会社を置く。

 北米では売上高の大半をランニングシューズで占めており、ランニングシューズの販売動向が北米事業の立て直しのキーになるとみられる。同社は北米地域の目標として2020年に売上高880億円、営業利益60億円を掲げた。同社全体では2020年に売上高5000億円以上、営業利益率7%以上を掲げる。広田氏は「必達目標」と改めて強調していた。

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