川重がアニメ映画の鉄道車両をデザイン 細田守監督「未来のミライ」20日公開

180720川重の黒い新幹線

 川崎重工業は、20日から公開するアニメ映画「未来のミライ」に登場する鉄道車両をデザインした。細田守監督から、実物の鉄道車両と同じデザイナーに描いてほしいと依頼があり、鉄道車両の国内大手である同社がデザイン協力したという。生き物をモチーフに取り入れた「黒い新幹線」(図=川重提供)などが採用された。

 同社で鉄道車両のデザインを担当する「車両カンパニー国内プロジェクト本部技術企画部デザイン課」が細田監督に複数のパターンを提案。「黒い新幹線」のほか、スマートでスピード感のある「未来の新幹線」も、映画内の未来の東京駅構内で登場する。

 作品は細田守監督の長編アニメ映画としては5作目。主人公である4歳の男の子「くんちゃん」が電車好きという設定もあって、電車のデザインにはこだわりが必要だったようだ。東京都内で現在走っている電車も映画に登場しているという。

 ストーリーは、くんちゃんが未来からやってきた妹「ミライちゃん」に導かれ、時を超えて家族の愛を感じる物語。川重がデザインした車両に加え、「小さなお兄ちゃん」の成長が見どころになりそう。脚本、原作も細田守監督が手がけた。東宝が配給する。

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