1〜6月の神戸港、輸入額が半期で過去最高 イタリアの加熱式たばこが押し上げ

 神戸税関が19日に発表した2018年1〜6月期の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸入額は前年同期比8%増の1兆7109億円だった。これまでの最高だった2015年1〜6月期の1兆6529億円を上回り、6期ぶりに過去最高を更新した。加熱式タバコを中心にイタリアからたばこの輸入が537億円伸びたほか、シンガポールやドイツなどからの医薬品の輸入も増加。品目別で「たばこ」と「医薬品」の輸入額は過去最高を更新し、全体の輸入額を押し上げた。

 たばこと医薬品の輸入増で、欧州連合(EU)からの輸入額も前年同期比23%増の3749億円と過去最高を記録。EUからは非鉄金属の輸入も伸びた。半面、米国からの輸入は11%減の1892億円。無機化合物や大豆などの輸入が減った。一方で、輸出額も無機化合物、ガスタービンの部品など原動機、非鉄金属などがアジア向けに増えて前年同期比7%増の2兆8888億円と大幅増。輸出入総額は7%増の4兆5998億円と1〜6月期としては過去最高を更新した。

20180719神戸港貿易統計6月

 同時に発表した6月の神戸港貿易統計(速報)は、輸出入総額が6.3%増の8053億円だった。6月としては過去最高を記録した。このうち輸出額は前年同月比9%増の5265億円だった。非鉄金属や、リチウム電池の材料になる無機化合物は月間の輸出額で過去最高を更新した。中国への半導体製造装置も堅調だ。一方、輸入額は2%増の2787億円。イタリアなどからのたばこや、中国やチリなどからの無機化合物は6月の輸入額として過去最高になった。

 6月の月間の平均為替レートは1ドル=109円86銭と、前年同月の110円91銭に比べ1円05銭の円高・ドル安だった。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同月比17%増の2477億円だった。神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は前月比0.1ポイント上昇の6.0%になった。

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