川重、国内初のLNG燃料供給船を受注 川崎汽・中部電などの共同出資会社から

20180706川重LNGバンカリング船

 川崎重工業は6日、液化天然ガス(LNG)を燃料とする船舶に、海上で燃料を供給する船(イメージ図=川重提供)を受注したと発表した。発注したのは川崎汽船、中部電力、豊田通商、日本郵船の共同出資会社であるセントラルLNGシッピング。価格は明らかにしていない。2020年の9〜12月ごろに完成する見込みで、LNG燃料供給船としては国内で初めて稼働する予定だ。中部地方の海域でLNG船に燃料を補給する。

 2020年に船舶の排出ガス規制が強化されることから、重油などに代わってLNGを燃料とする船が増えると見込まれている。川崎汽など4社は、中部地方でのLNG供給事業を展開するためにセントラルLNGシッピングと、セントラルLNGマリンフューエルの2社を5月に設立。今回建造するLNG燃料供給船はシッピング社が保有・管理し、マリンフューエル社が運用して船舶にLNGを供給する計画だ。

 川重の坂出工場で建造する。LNGの積載容量は3500立方メートル。総トン数は約4100トンになる計画だ。全長は約81.7メートルで、幅は18メートル、深さは7.8メートル、計画喫水は4.8メートルを予定する。この船の燃料はLNGではなく、環境に配慮して硫黄分の少ない「低硫黄適合油」を使用する。

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