神戸・三宮の路線価、5年連続上昇の392万円 オフィス需要など活発

 国税庁は2日、相続税や贈与税などの算定基準にする路線価の2018年分(1月1日現在)を発表した。神戸市の最高地点は中央区三宮町1丁目(三宮センター街)で、前年比72万円上昇の1平方メートルあたり392万円だった。同地点の上昇は5年連続。値上がり率は22.5%と、大阪国税局の管内では、京都市東山区四条通大和大路西入中之町に次いで2位。全国でも有数の急速な地価上昇になった。

 背景には景気回復などを背景にオフィス需要が高まったことがあるようだ。さらに神戸市役所2号館の建て替えに伴い、同庁舎に入居していた神戸市の部局による周辺オフィスへの移転が本格化している。このため民間企業が使用するオフィスの需要が逼迫しやすく、賃料上昇が地価上昇を誘ったとの指摘が出ている。

 これまで訪日外国人観光客の増加で大阪都心部や京都繁華街などの地価が先行して上昇してきた。景気の拡大局面が長く持続していることで、出遅れ感のあった神戸都心部の不動産価格も上昇が加速した面があるようだ。三宮のオフィス賃料相場は神戸阪急ビル東館(神戸市中央区)が完成する2021年春まで上昇が続くとの見方もあり、地価も堅調に推移するとの見通しに傾きやすい。

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