日銀短観兵庫、製造業の景況感横ばい 国内外の需要好調で全産業は改善

20180702日銀短観総括表

 日銀神戸支店が2日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、6月調査)の兵庫県分では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から1ポイント改善のプラス13と、2期ぶりに改善した。製造業は横ばいのプラス15。製造業の業種別では、自動車など「輸送用機器」のほか「石油石炭製品」は悪化したが、「鉄鋼」「非鉄金属」「業務用機械」などの改善が目立った。非製造業は2ポイント悪化のプラス9と、3期ぶりに悪化した。

 3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業でプラス10と、「最近」のプラス12から悪化する見通し。「最近」から「先行き」までの変化幅は3ポイントの悪化を見込み、景気の先行きに対しては引き続き慎重な見方が多いことを示した。

 日銀神戸支店では今回の調査結果について「原材料はじめ仕入れ価格の上昇はマイナスだが、内外需要の好調が企業の景況感に寄与した」(石井正信支店長)との見方を示した。先行きは慎重な見方は依然として多いが、今回調査での全産業の「先行き」は、前回調査の「先行き」と同じプラス10。先行きの慎重な見方は「短観の(統計上の)クセ」(石井支店長)と説明している。

 2018年度の設備投資計画は全産業で前年比11.4%増と、前回調査に比べて1.7ポイント上積みされた。今期は減少が見込まれた非製造業の大企業が主導して増加に転じた。半面、製造業は9.8%増と、前回調査時に比べて2.0ポイントの下方修正だった。

 資金繰り判断DIは大企業がプラス28と1ポイント悪化。一方、中堅企業がプラス19、中小企業がプラス18とそれぞれ前回(18、16)と改善した。ただ資金繰りを「楽である」と感じでいる企業は多数派であることに変わりなく、急速な資金のひっ迫感は見られない。金融機関の貸出態度は引き続きゆるいと感じている企業も多い。

 製造業の想定為替レートは2018年度通期で1ドル=108円33銭、前回調査時(110円11銭)に比べて円高方向への見直しが進んだ。外国為替相場が現在の水準で推移すれば、輸出採算の改善などにつながる公算だが、円高リスクに備える企業が多いようだ。今回の日銀短観は兵庫県内の338社が対象。

 同時に発表した管内の金融経済概況では、景気の基調判断を「緩やかに拡大している」との見方を6カ月連続で示した。5月の貸出約定平均金利は前の月に比べて0.003%低い1.200%と、13カ月連続で低下した。

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