モリタHD、川重の多用途4輪車シャシーを消防車に採用 オフロード向け
- 2018/05/31
- 18:17
消防車メーカーのモリタホールディングスは31日、川崎重工業の多用途4輪車「MULE PRO-FX (EPS)」のシャシーを「小型オフロード消防車 Red Ladybug」(写真=モリタHDの発表資料より)に採用したと発表した。悪路でも走り切る性能の高さや耐久性に着目。地震災害や土砂災害などで、一般の消防車が乗り入れられない現場で活躍する消防車として開発した。約30度の坂が登れるうえ、水深約40センチメートルの水たまりなども越えられる。
川重のMULEシリーズは主に海外向けの製品で、農場や牧場などで使われている。もともと国内の公道を走ることはできないが、モリタHDは各種の構造変更などで大型特殊自動車としてナンバープレートを取得できる仕様にした。長さ約3.45メートル、幅約1.76メートル、高さ約2.03メートルで、最小回転半径は4.8メートルと小回りが利く。4輪駆動で最高速度は時速72キロメートルだ。
車両の上部にはドームカメラを搭載。災害現場の最前線から指揮拠点にリアルタイムの映像を送ることができる。後部ボディーは取り外し可能。ユニットを交換すれば「消火装置」「救助資機材」「情報通信機材」などを用途に応じて使い分けられる。
モリタHDは同製品はじめ新たに開発した消防車10台を、31日から6月3日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催する見本市「東京国際消防防災展2018」で展示している。一般個人向けには販売しない。
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