川重、今期純利益63%増の470億円に 鉄道車両など採算改善

20180426川重決算グラフ

 川崎重工業は26日、2019年3月期の連結純利益が前期比63%増の470億円になりそうだと発表した。米ロングアイランド鉄道向けの車両を巡り前期に計上した車両部門の損失がなくなることなどで、収益が改善する。円高の影響などによる航空宇宙システム部門の減益を吸収。全体として採算改善を見込みことから、実質的な増配も予定する。

 売上高は5%増の1兆6500億円、営業利益は34%増の750億円になる見通し。建設機械向けの油圧機器や製造業向けなどのロボットが伸び、収益をけん引する。このところ苦戦していた船舶部門の赤字も解消する見通しだ。予想の前提になる為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=130円とした。1円の円高・ドル安は21億2000万円の営業減益要因、1円の円高・ユーロ安は同2億9000万円になる。

20180426川重セグメント別

 年間配当金は70円(うち中間35円)を予定する。同社株は17年9月末の10株を1株にする株式併合を実施。現在の株式に換算すると前期の年間配当は60円になる計算で、実質的には今期10円の増配になる計画だ。

 同時に発表した2018年3月期の連結決算は、純利益が10%増の289億円だった。米鉄道車両での損失や航空宇宙部門での損失があったが、精密機械が伸びた。船舶海洋の赤字も縮小した。売上高は4%増の1兆5742億円、営業利益は22%増の559億円だった。

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