神戸製鋼、加古川製鉄所で500億円の増産投資 自動車用の超高張力鋼板

 神戸製鋼所は4日、加古川製鉄所(加古川市)で自動車用の超高張力(ハイテン)鋼板を増産するための設備投資に踏み切ると発表した。総投資額は約500億円を予定する。自動車の燃費規制と衝突安全性規制が強化される中で、燃費に関わる軽量化と衝突安全性に影響する高強度化の両面に応えることができる超高張力鋼板の需要増に対応する。

 最新鋭の熱処理機能を持つ「連続焼鈍設備」などを新設。加工性の高い超高張力鋼板の薄板を製造できるようになる。完成すれば年間で24万トンの超高張力鋼板を製造できるようになる見込み。2021年12月の稼働を予定する。生産設備の新設と同時に、既存の生産設備や構内物流設備も能力増強の投資を実施。超高張力鋼の製造設備全体で生産性を高める。

 神戸製鋼は加古川工場のほか、米国ではUSスチールとの合弁会社であるプロテック社、中国では鞍山鋼鉄集団の子会社との合弁会社である鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板(遼寧省鞍山市)の世界3カ所で超高張力鋼板を製造している。今回の設備投資に加え、プロテック社で現在実施している設備投資によって、加工性の高い超高張力鋼板の薄板を日米同時に生産できるようになる。

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神戸製鋼と米USスチール、米国の自動車向け鋼板で増産投資 (2017/09/26)

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