がんゲノム医療、先進医療で実施 国立がん研究センターとシスメックスが開発

 国立がん研究センター(東京都中央区)は3日、シスメックスと開発した「がんゲノム医療」について、がんに関連した114種類の遺伝子を一度に調べる検査を9日から始めると発表した。厚生労働省が1日付で、この検査を先進医療として承認したため。この検査自体に保険は適用できないが、保険が使える医療との混合診療が可能になる。

 がんは正常な細胞の遺伝子が突然変異することで発生する。がんゲノム医療では、遺伝子にどのような突然変異が発生したかを特定。がんの確定診断が正確になるほか、個人の特性に応じて効果的で副作用の少ない抗がん剤の投薬などが期待されている。

 がん組織を患者から採取し、シスメックスの子会社である理研ジェネシスの「イノベーションゲノムセンター」(川崎市川崎区)で遺伝子を解析する予定だ。検査には数週間かかり、患者に検査結果を通知するまでには1カ月弱を見込む。

 検査の費用は約67万円と高額だが、一部を研究費で補てんするため患者の負担は47万円程度になるという。ひとまず2019年3月末までの予定で、205〜350人に実施する計画だ。この検査は国立がん研究センター中央病院のほか、先進医療協力施設の病院でも実施する。

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