バンドー、23年3月期に営業益120億円目標 今期予想比2倍、中期計画

20180309バンドーの前期セグメント利益

 バンドー化学が8日に発表した中期経営計画では、2023年3月期の連結営業利益は120億円と、18年3月期予想である60億円の2倍になる目標を設定した。売上高は32%増の1200億円をめざす。今後は新事業や新製品に優先的に経営資源を投入し、23年3月期時点で新事業の売上高比率を10%以上、新事業・新製品の合計で30%以上に引き上げる。ゴム・プラスチックの技術を核に新分野への進出で、持続的な成長をめざす。

 基本戦略として掲げた4つの指針には「新事業の創出」「コア事業の拡大」「ものづくりの深化と進化」「個人と組織の働き方改革」を掲げた。18年3月期を最終年度とした前回の中期計画では、グローバル化を最大の目標に掲げた。目標とした売上高1000億円には届かなかったが、東南アジアでの自動車部品の需要が経営の下支えになるなど、一定の成果を上げたとみてるようだ。

 バンドー化学の収益は伝導ベルトを中心とした自動車部品と、コンベアベルトなど産業資材の2本柱。特に自動車部品のウエートは大きく、17年3月期の事業別売上高構成比を見ると、自動車部品の売上高は全体の45%を占めた。ただ今後は電気自動車(EV)の普及によって、伝導ベルトの需要が大きく後退する可能性が浮上。このためバンドーにとって新事業の素早い立ち上げは急務といえそうだ。

 9日の東京株式市場でバンドー株は3日ぶりに反発し、終値は前日比10円高の1182円だった。

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