ノエビア「肥よくな土壌は薬用植物の収穫量多い」 立命館大と共同研究で成果

 ノエビアホールディングスは28日、肥よくな土壌で薬用植物を有機栽培すると収穫量が多くなることが同社グループと立命館大との共同研究で分かったと発表した。特定有用成分の含有量も増えるという。研究成果は30日まで富山市で開催している第68回日本生物工学会大会で立命大が発表する。

 いわゆる婦人病の漢方薬であるホッカイトウキを、ノエビアの自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」(北海道増毛町)で有機食品の日本農林規格(有機JAS)に沿って栽培して調べた。立命大の久保幹教授らが開発した土壌肥よく度指標(SOFIX)に基づいて土壌中の炭素、窒素、リン、微生物活性などを改善すると、土壌肥よく度が上昇するほど収穫量が増えたという。ホッカイトウキに含まれる有用成分リグスチリドやブチリデンフタリドの含有量も増えた。

 これまで「土作り」は農家の勘や経験に頼っていたが、SOFIXに従って土壌成分を調整すれば生産性を高められることを示したことになる。消費者の自然志向や環境への関心が高まる中、自然派・オーガニック化粧品に市場は拡大傾向という。ノエビアは薬用植物の生産性向上を、今後の化粧品開発などに応用したい考えだ。
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