シスメックスの今期、純利益11%増に上方修正 円高逆風も税金費用の大幅減で

 シスメックスは9日、2017年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比11%増の435億円になる見通しだと発表した。従来予定の405億円から増益幅が拡大する。日独租税協定の改正で、前期までに計上した繰延税金負債を取り崩したため、4〜9月期の税金費用が大幅に減少。税負担の軽減が増益につながる見込み。

 一方、売上高は1%増の2550億円、営業利益は9%減の550億円を見込む。従来予想の2750億円、620億円から下方修正した。円相場の上昇で海外での収益が目減りする。10月以降の平均為替レートは1ドル=103円、1ユーロ=113円を想定した。従来予想では通期平均でそれぞれ110円、125円を前提としていた。

 同時に発表した2016年4〜9月期の連結決算は、純利益が27%増の234億円だった。税金費用の減少が純利益を押し上げた。円高による海外収益の目減りは逆風で、海外売上高は約5%減少。全体での売上高は2%減の1187億円、営業利益は9%減の270億円と従来予想(1290億円、300億円)を下回った。

 年間配当計画は前期比4円増の56円(うち中間28円)と、従来予定の54円(同27円)から積み増す。17年3月期末の配当金は28円で、前年同期比では2円の増配になる計算だ。純利益が従来よりも伸びる見通しになったことから、株主への利益配分も増額する。
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