バンドー化学の今期、一転の最終減益予想に下方修正 円高と中国減速が逆風

 バンドー化学は9日、2017年3月期の連結純利益が前期比7%減の41億円になりそうだと発表した。従来予想である3%増の45億円から一転して減益の見通しになった。円高によって為替差損が発生するうえ、中国景気が減速する影響も受けて海外事業が伸び悩む見込みだ。

 売上高は4%減の900億円、営業利益は8%減の55億円になる見込み。従来予想は940億円、60億円だった。円高で海外収益が目減りしたことで、営業利益も減益になる見通しだ。海外では自動車用ベルトなどが現地通貨建てで伸びているが、大幅な円高を受けて円換算すると前年比で減少する。

 同時に発表した16年4〜9月期の連結決算は、純利益が19%減の20億円だった。コスト削減などで売上原価は改善したが、円高が重荷になった。売上高は9%減の438億円、2%減の28億円だった。1株あたりの期末配当金は12円。従来予定は6円としていたが、9月末の2株を1株に併合したことから実質的には従来予定を据え置き。
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