ノーリツ、法定点検などをハガキやリモコンなどで通知 長期間使用の顧客に

 ノーリツは同社のガスや石油の給湯器などを長期間使用している顧客に対し、ハガキで法定点検などを案内する。屋内式のガス給湯器や、石油給湯器など法定点検が定められている製品に加え、屋外式のガス給湯器など法定点検が定められていない製品の使用者にも案内する。点検の期間に到達した機器のリコモンには点検の合図を点灯させる。

 法定点検の対象製品は消費生活製品安全法で2007年に定められた。経年劣化によって重大な事故が発生する可能性がある製品で、10年の設計標準試用期間の前後1年を点検期間と定めている。ノーリツは施行された09年から9年が経過して点検期間に入ることから、17年12月にハガキによる法定点検の案内を開始。18年3月からは対象外の製品でも法定点検に準じた「あんしん点検」を案内する。

 案内ハガキは顧客から製品の購入時に届く「所有者票」を元に発送する。ノーリツは09年製造分から所有者票の受け付けを開始した。ただ所有者票を登録していない顧客もあることから、給湯機器のリモコンには「88(888)」を点灯、風呂釜やビルトイン式食器洗い機などは機器のランプを点滅させて点検の時期を知らせる。法定点検、あんしん点検とも有償で実施する。

 法定点検の制度は、経年劣化が原因で2007年2月に重大事故が発生したことなどを受けて制定。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、10年以上使用した風呂釜や給湯器が発火するなどの事故は17年3月末までの5年間に435件あったという。このうち死亡が2件、重傷も1件あった。

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