兵庫県、延期の公聴会を2月3日に開催 神戸製鋼の石炭火力発電所計画

 兵庫県は12日、神戸製鋼所が神戸製鉄所(神戸市灘区)で計画している石炭火力発電所の建設について公聴会を2月3日に開催すると発表した。当初は昨年10月16日に開催を予定していたが、神戸製鋼の検査データ改ざん問題が発覚したのを受け、同社が作成したデータの検証が必要として延期していた。検証した結果、不適切なデータがなかったのを確認できたことから、環境影響評価(アセス)の手続きを再開する。

 公聴会は2月3日午前10時半から芦屋市民センター(芦屋市)で開催。神戸製鋼が作成した環境影響評価準備書の内容を元に、公述人が環境保全の観点から意見を表明する予定だ。公述人も22日まで募集。公聴会の傍聴は自由だが、公述人の申し出がなかった場合は公聴会を中止する。

 神戸製鋼は昨年10月末で操業を停止した神戸製鉄所の高炉跡地に、発電規模で合計130万キロワットの石炭火力発電を計画。2021年から順次運転を開始する予定だ。同製鉄所は既に2基で140万キロワットを出力する石炭火力発電所が稼働している。人口密集地での大規模な石炭火力発電所は珍しく、環境団体などから排出物などに懸念の声が出ている。

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