神戸同友会、「個を生かす経営」でシンポ 創立70周年、三品神戸大教授が基調講演 

 神戸経済同友会は11日に、創立70周年を記念したシンポジウム「個を生かす時代の経営〜組織の戦闘力を上げる〜」を開催する。基調講演は神戸大学大学院経営学研究科の三品和広教授が担当する。パネル討論は三品氏が司会し、ロート製薬の山田邦雄・会長兼最高経営責任者(CEO)と、人材開発の専門家として知られる橘・フクシマ・咲江G&Sグローバルアドバイザーズ社長がパネリストとして参加。21世紀の企業経営について考える。

 経済同友会は1946年4月に10月に日本経済再建を目的に83人の経営者が集まって東京で設立。神戸経済同友会は同年10月に地域支部として発足した。ウシオ電機の創業者である牛尾治朗氏の父である実業家の牛尾健治氏が47年5月、初代の代表幹事に就任。比較的若手の経営者が自由に討論、交流する経済団体として、商工会議所や日本経済団体連合会(経団連)とは違った角度を持った政策提言などに取り組んできた。

 設立から70年が過ぎ、日本経済のありようや世界の中での地位も変化した。1980年台には世界で最も豊かな国になった日本は、その後の新興国と成長を共にする米国を横目に伸び悩む。そうした中で、日米間の経営力の差がなぜ生じたのか。大胆な社内風土改革に取り組んだロートの山田氏と、米誌ビジネスウィークで「世界で最も影響力のあるヘッドハンター100人」に選ばれたことがある橘氏に、三品氏が迫る構図だ。

 シンポジウム終了後には交流会も開かれる模様だ。神戸経済同友会の会員が対象で参加受付は2日に締め切った。神戸経済記者クラブに所属する報道機関はシンポジウムを取材できるとみられ、企業風土(社風)が企業の業績に大きく影響することが、地元メディアなどを通じて改めて報道される機会になる可能性もある。
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