神戸港、北米行き航路獲得に貨物を試験運送 アジア広域集貨プロジェクト

 神戸港と大阪港のコンテナターミナルを管理する阪神国際港湾(神戸市中央区)などは24日、ベトナムのハイフォン港から米ロサンゼルス港に向かうコンテナ貨物を、神戸港で北米行きの貨物船に積み替える試験運送を実施すると発表した。アジア各港からの貨物を取り込み、神戸港から北米向け基幹航路の充実をねらう。日本港運協会(東京都港区)の久保昌三会長(上組会長)が提案したアジア広域集貨プロジェクトの一環だ。

 船舶など自前の輸送手段を持たない運送会社(NVOCC)が、神戸港に寄港する複数の海運会社を組み合わせて「東南アジア-神戸港-北米」を一貫して輸送。その際に必要な神戸港での「仮陸揚」などサービスの手順を確認する。初回の輸送はキヤノンが荷主の40フィートコンテナ1本をNVOCCの日本通運が輸送。24日にハイフォン港を出発した。香港の海運会社SITCで神戸港まで運び、神戸港からロサンゼルス港までは日本郵船を起用する。

20171124SeaSeaトライアル
※「LA/LB」はロサンゼルス港/ロングビーチ港

 船を持つ海運会社に輸送を発注すると、積み替え港まで運ぶ自社船と、積み替え後の自社船の両方に空きがないと積み替え港で貨物が滞留する。だがNVOCCが責任を持って空きスペースを探せば、積み替え港の前後で船会社が異なっても順調に貨物が流れる可能性が高い(図=阪神国際港湾の発表資料より)。平均的な輸送期間の短縮や、空きスペースの活用とあって効率化などにつながる可能性もある。

 試験を通じて、東南アジアから北米行きの貨物について神戸経由の安定感などを国内外にアピールするとみられる。プロジェクト名は「Sea & Sea トライアル」にした。試験は複数回実施し、フィリピン・マニラ発で米ロサンゼルス行きの貨物についても試験運送する計画だ。今回と合計で40フィートコンテナ5本程度を輸送する。

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