アシックスの1〜9月期、円高などで営業益11%減 通期予想は据え置き

 アシックスが4日発表した2016年1〜9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比11%減の295億円だった。外国為替市場で円相場が前年同期に比べて大幅な円安・ドル高で推移したことから、海外での収益が目減りした。米国で発生した貸倒引当金の計上なども重荷になった。一方で16年12月期の通期予想は据え置き、配当も従来予定通り期末に23円50銭を実施する計画だ。

 売上高は7%減の3125億円だった。内部取引による仲介貿易が減ったことで国内事業は3.6%減収だった。ただ収益性の低い商品群を縮小したり撤退したりと、採算改善に取り組んだことで国内の営業利益は倍増した。一方、海外では欧州やオセアニア・東南アジアなどで販売数量が伸びたが、円相場の上昇が重荷。米国での減益を補えなかった。

 純利益は23%増の186億円だった。税金費用はやや増加したが、前年同期に47億円の国内事業再編のための構造改革費用を計上した反動で増益になった。

 同時にアシックスは、日本格付研究所(JCR)から「A+」(シングルAプラス)の格付けを取得したと発表した。11月12日から2年間について、500億円の社債発行枠を設定したとしている。
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