みなと銀の今期、純利益一転の増益に上方修正 共同持ち株会社の設立を発表

20171114みなと銀決算グラフ

 みなと銀行は14日、2018年3月期の連結純利益が前期比1%増の67億円になる見通しだと発表した。従来予想の62億円から上方修正した。17年4〜9月期の純利益が想定よりも多かったのを通期予想に反映した。足元の景気回復を受けて貸出先の倒産や債務再編などが少なく、与信関係費用が想定を下回ったのが寄与する。期末配当は50円の予定を据え置いた。

 4〜9月期の連結純利益は前年同期比5%減の36億円だった。従来予想は30億円。与信関係費用こそ減少したが、依然として経営環境厳しい。利子収入や手数料収入といった本業の利益を示す業務純益は45%減(みなと銀単独)の33億円だった。さらに債券市場の流動性低下などもあって、債券売買益も減少した。

 りそなホールディングスなどは同日、みなと銀のほか関西アーバン銀行、近畿大阪銀行(大阪市中央区)の3銀行が傘下に入る持ち株会社の「関西みらいフィナンシャルグループ」の設立手続きを完了したと発表した。3銀行は18年4月1日付で一斉に関西みらいFGの傘下に入って経営を統合し、資金を融通しやすくするなどで厳しい経営環境を乗り切る。

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