石原ケミ、今期純利益が一転17%減に下方修正 電子部品の生産調整が影響

20230131石原ケミ

【神戸経済ニュース】ハンダめっき液大手の石原ケミカル(4462)が31日、2023年3月期の連結純利益が前期比17%減の17億円になりそうだと発表した。従来予想である2%増の21億円から下方修正し、一転の減益見通し。ウクライナ情勢や新型コロナウイルスによる中国の経済停滞を受けて、22年10〜12月以降に好調だった電子部品が生産調整局面に入った影響を受ける。

 売上高は6%増の201億円、営業利益は6%減の22億円を見込む。従来予想は206億円、25億円だった。最終製品としてはパソコンやスマートフォン、液晶テレビなどが生産調整の対象になっている。このため事業分野(セグメント)別では「金属表面処理剤および機器等」のほか「電子材料」も影響を受ける見通し。一方で「自動車用化学製品等」はエアコン洗浄剤の納入先拡大で、「工業薬品」は価格上昇とシェア拡大で、足元が収益が回復している。

 同時に発表した22年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%減の13億円になった。電子部品や半導体などが生産調整局面に入った影響を受けた。売上高は8%増の155億円、営業利益は5%減の17億円だった。

 加えて石原ケミは自己保有分を除く発行済み株式数の2.62%に相当する40万株、5億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。取得期間は2月1日〜9月30日。取得枠を設けて自社株を取得するのは初めて。「より機動的、効果的に自社株買いを実施できるようにするため」(管理本部)としている。

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