神戸製鋼、神戸製鉄所の高炉を停止 製鉄を加古川製鉄所に集約

 神戸製鋼所は31日、神戸製鉄所の高炉(写真)と連続鋳造の設備を停止したと発表した。今後、同社の製鉄事業は加古川製鉄所に集約する。神戸製鉄所では今後も棒鋼と線材の製造施設は残り、加古川製鉄所から半製品の供給を受ける。加古川製鉄所の稼働率を高め、年間約150億円のコスト削減を見込む。

20171031神戸製鉄所の溶鉱炉

 神戸製鉄所の高炉廃止は2013年に決定。同年に発表した中期経営計画に盛り込まれた。国内需要の減少や海外の製鉄会社などによる供給増などで、鋼材事業をめぐる競争環境の激化が背景だ。加古川製鉄所では神戸製鉄所の集約に向けて生産能力向上などの設備投資を進めてきた。

 神戸製鉄所の高炉跡地には石炭火力発電所の建設を計画している。ただ同社の品質データ改ざん問題を受けて、兵庫県などはデータを精査する必要があると環境影響評価(環境アセス)に向けた動きが中断。神戸市、芦屋市の市長意見の期限である11月15日や、来年1月12日の県知事意見の表明期限が迫りつつある。

 神戸製鉄所では1959年(昭和34年)1月、1号高炉に「火入れ」。今回停止した新3号高炉は1966年に稼働した。神戸製鉄所は1995年の阪神淡路大震災で被災。同製鉄所の再開は復興のシンボルとも受け止められた。

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