神戸製鋼、今期の純利益予想を取り下げ 中間配は見送り、データ改ざん問題で

20171030神戸鋼決算グラフ

 神戸製鋼所は30日、2018年3月期の連結最終損益の見通しを取り下げると発表した。従来は350億円の黒字(前期は230億円の赤字)と、3期ぶりの黒字を見込んでいた。品質データ改ざん問題を受けて顧客らへの補償費用が「現時点で見通すことが困難」(決算短信)のためとしている。今期の最終損益が見通せないことから、復配を予定していた中間配当も見送る。

 今期の売上高は1兆8800億円、営業利益は7.7倍の750億円になる見通し。売上高の予想は据え置き、営業利益は従来予想の800億円から下方修正した。品質データ改ざんの中心だったアルミ・同部門で歩留まりの悪化や不適合品の在庫処分などにかかるコストなどを織り込んだ。さらに不適合品でなくても、神戸製鋼の製品を避ける顧客の動きなども勘案したという。

 同時に発表した17年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比9.6倍の393億円と、従来予想の250億円を上回った。鉄鋼の原料炭価格が想定を下回って推移したほか、建設機械では国内の排ガス規制強化を前に駆け込み需要で販売台数が増加したことなどが追い風になった。上期についてはデータ改ざん問題の影響が「僅少」(わずか)だったとしている。

 売上高は前年同期比11%増の9070億円、営業利益は66%増の514億円だった。従来予想は9300億円、400億円としていた。

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