神戸市の詰め替えパック回収、1年間で約1.13トン 目標は年5トン継続
- 2022/12/09
- 04:17
【神戸経済ニュース】神戸市と小売り、日用品メーカー、リサイクル会社など民間の18社・団体が共同で取り組む、シャンプーや洗剤など詰め替えパックのリサイクル「神戸プラスチックネクスト〜みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル〜」は、最初の1年で約1.13トンの使用済みパックを回収した。神戸市が7日に発表した。目標に掲げた5トンには届かなかったが、最新のデータである9月分は131.5キログラムで過去最高を記録と、回収量は月を追うごとに増加する傾向だ。10月から始まった2年目も引き続き、年5トンを目標に回収を続ける。
この取り組みは、改修した詰め替え用のパックを、再び詰め替え用のパックとして再生する「水平リサイクル」(同じ製品への再製造)をめざす。生活協同組合のコープこうべと、イオン(8267)系の小売り3社(ウエルシア薬局、光洋、ダイエー)が神戸市内の合計76店舗、神戸市が市内の3施設に専用の回収ボックスを設置している。日用品メーカー12社は課題や技術を共有してリサイクルをめざすほか、よりリサイクルしやすい素材や形状などを議論している。
4月には日用品メーカーに、新たにクラシエホールディングス、サンスター、シャボン玉石鹸が加入した。6月からは参画した各社・団体が「水平リサイクルをめざす技術検討」「プロジェクトがめざす未来の姿を検討」「市民への認知拡大策を実施」「水平リサイクル以外の改修品の使途検討」という4つの研究会に分かれて議論したり、勉強会を開いたりしているという。
安定的なリサイクルのためには、一定の回収量を確保する必要があるため、引き続き年5トンの目標を掲げてパックの回収を続ける。12月からポスターを改め、もっと目立つデザインのポスターで詰め替えパックの回収を呼びかける。さらに、詰め替えパックから神戸市の「ごみ袋」にリサイクルする技術を開発中。ごみ拾い活動などに作成したごみ袋を活用することで、詰め替えパックのリサイクルを広く周知する考えだ。
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