兵庫県、総額1006億円の12月補正予算 公共事業453億、コロナ対策300億など

20221201兵庫県補正予算

【神戸経済ニュース】兵庫県は1日、総額1006億円の2022年度12月補正予算案を発表した(表)。政府の経済対策を受けた道路や下水道といったインフラ整備の公共事業関連で453億円を計上したほか、新型コロナウイルス対策に300億円を計上。さらに円安・原油高など物価高騰対策に122億円を計上した。補正予算の規模としては21年度9月の1526億円以来の大規模な補正予算になった。12月に編成する補正予算で1000億円を上回るのは初めて。

 インフラ整備では国道178号・浜坂道路2期のインターチェンジ改良、加古川小野線・東播磨道の橋りょう上部工事などを計画。武庫川の河川断面拡大や、八家川の調整池整備など河川工事も盛り込んだ。加古川下流浄化センターなどの設備改築工事も実施する。新型コロナ対策では空床病床の確保に200億円を計上した。加えて発熱外来の拡充支援や抗原検査キットの確保、夜間救急外来、妊婦に対応した入院医療体制の強化などを新たに計上。


 すでに電力や都市ガスには補助が付いているが、これまで補助が付いていなかったLPガスを利用する地場産業に対しても県独自で補助金を計上する。国の政策を受けて計上する予算は、出産子育て世代に10万円相当のギフト(クーポン券など)を配布するのにシステム開発などを含めて48億円を計上。幼稚園などの送迎バスに子供を感知する安全装置を取り付けたり、登園管理システムの整備などに合計5億7000万円を充てる。

 今回の補正予算の財源は727億円が国庫支出金だ。兵庫県の支出は特定財源が16億円、一般財源が36億円、兵庫県債の発行で調達する資金225億円だ。兵庫県は補正予算案を1日に始まった県議会に議案として提出した。13日の本会議で議決し、可決成立する見通し。

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