山陽電も回数券・往復券を廃止 ICOCAで「ポイント」阪急・阪神など連携

20220809山陽電車

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)は8日、交通系ICカードのICOCA(イコカ)を使ったポイントサービスを2023年3月に始めると発表した。あわせて回数券、往復券は廃止し、23年3月31日で販売を終えるとも発表。ICカードの利用を一段と促し、流通する券面を減らす。ポイントの利用は阪急阪神ホールディングス(9042)傘下の阪急電鉄、阪神電気鉄道、能勢電鉄と連携。相互利用できるようにする。(写真は山陽電の電車=資料)

 ポイントサービスは券売機で利用登録が必要だ。登録したICOCAで月初から月末までの1カ月間に同一運賃区間を11回以上乗車すると、11回目以降の運賃の10%をポイントとして付与する。貯まったポイントは翌月15日以降に券売機を使い、1ポイント1円としてチャージができる。山陽電のポイントサービスに登録することで阪急、阪神(神戸高速線を含む)、能勢電でもポイントを貯められるようになる。山陽・阪急・阪神・能勢電の4社のポイントをまとめてチャージすることもできる。

 同様のポイントサービスを阪神(神戸高速線を含む)は今年9月、阪急と能勢電は23年4月に始める。阪神は9月末で回数券・往復券の販売を終了。阪急と能勢電は23年4月末に回数券などの販売を終える。ICOCAはJR西日本(9021)が発行するICカードだが、同社と山陽電、阪急、阪神、能勢電のポイントに連携はない。私鉄各社の間では、JR西日本と連絡しない私鉄区間内だけでも、ICOCAを定期券として利用する動きが広がっている。

 通学用割引回数乗車券および身体障害者・知的障害者用特別割引回数乗車券は引き続き販売する。ポイントサービスの開始による山陽電の2022年3月期業績への影響は「算定中」(広報担当者)としている。

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