キムラタンの前期、7期連続の最終赤字 今期に債務株式化で増資へ

20220515キムラタン

【神戸経済ニュース】ベビー・子供用品のキムラタン(8107)が13日に発表した連結決算は、最終損益が8億9200万円の赤字(前の期は4億1600万円の赤字)だった。7期連続で最終赤字を計上した。秋冬物の値下げ販売に加え、期末にかけては円安による仕入れ値の上昇で採算が悪化。合計で2億円超の事業構造改革の費用と引当金繰り入れ額を特別損失に計上したこともあり、赤字幅が広がった。

 売上高は前の期に比べ10%減の42億円、営業損益は5億6400万円の赤字(前の期は4億3700万円の赤字)になった。事業分野(セグメント)別の損益は「アパレル事業」が5億1600万円の赤字、その他事業のうち「保育・ウエアラブル」が8600万円の赤字、その他事業のうち「不動産」が3900万円の黒字だった。アパレル事業は22年12月末までに全国220店のうち約210店を撤退して赤字を縮小する計画だ。

 23年3月期の連結業績予想は、最終損益が5000万円の黒字と、8期ぶりに黒字を計上する見通し。アパレル事業の縮小を織り込み、売上高は6%減の40億円、営業損益は1億6000万円の黒字を見込む。無配継続。

 あわせて発表した25年3月期を最終年度とする中期経営計画では、同期の目標を売上高29億円、営業利益3億2000万円とした。アパレル事業の縮小で赤字を圧縮し、不動産事業で収益を安定させる方針だ。23年3月期中に債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)による増資を実施し、財務基盤を改善。22年3月期末に1億1900万円まで縮小した純資産合計を、25年3月期には11億2000万円まで回復する。

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