7月の神戸港、輸出入総額は前年比11.0%増 輸出入とも大幅増

 神戸税関が17日に発表した7月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入の総額は前年同月比11.0%増の7203億円と、6カ月連続で前年同月を上回った。対アジアの輸出入が7カ月連続で増加したうえ、米国向けの輸出も大幅に増えた。輸出は「電池」が7月として過去最高になったほか、韓国や中国への無機化合物が過去最高を記録した。一方、資源価格の上昇などを背景に「非鉄金属」の輸入額なども膨らんだ。

20170817貿易統計ブラフ

 輸出額は前年同月比9.0%増の4584億円だった。電池は輸出額177億円と前年同月に比べ68%伸びた。輸出額のうち米国向けが111億円を占めた。建設用・鉱山用機械はインドネシア向けとオランダ向けの伸びが目立った。

 輸入額は14.2%増の2618億円だった。品目別では医薬品が7月としては過去最高である85%増の154億円。米領プエルトリコからとスウェーデンなどからの輸入が大幅に増えた。「非鉄金属」「衣類および同付属品」の輸入も増加が目立った。

 月間の平均為替レートは1ドル=112円41銭と、前年同月の103円14銭に比べ9円27銭(2.2%=IMF方式)の円高・ドル安だった。

 輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同期比2.2%増の1965億円だった。神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は5.7%と、前月比で0.2ポイント低下した。

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