兵庫県の前年度、一般会計が8億円の黒字 県債残高は1230億円増加

 兵庫県は17日、ホームページに前日付の書類を掲載して2016年度決算を発表した。一般会計は実質単年度収支が4億4000万円の黒字になり、9年連続で黒字を確保した。前年度からの繰越金などを加味する実質収支は8億5000万円の黒字で、黒字額は2900万円増加した。県税の減少などで収入は減ったが、兵庫県債の繰り上げ償還(借金の繰り上げ返済)を減らすなどで支出を抑えた。ただ兵庫県債(借金)の残高は3月末時点で、15年度末に比べて1230億円増加した。

 収入は15年度比110億円減の1兆9037億円だった。県税などの税収が7799億円と223億円減ったほか、国から受け取る地方交付税の代わりに兵庫県債を発行する臨時財政対策債での資金調達を15年度に比べ195億円減らしたのも影響。特定の事業と結びついた収入である国庫支出金の減少も響いた。

 一方、緊急経済対策を実施したことなどで兵庫県債の発行(借金)による資金調達を15年度に比べて527億円増加して税収減などを補った。地方自治体の会計では借金による資金調達も収入に数える。

 支出は394億円減の1兆8693億円だった。繰り上げ償還の抑制で公債費を15年度比で206億円削減した。中小企業向けの制度融資や市町向けの交付金などが減少し、362億円の支出減につながった。半面、津波対策や耐震化対策などの建設関連費用を伸ばしたことで、投資的経費が133億円増えた。社会保障関係費は40億円、人件費は29億円それぞれ増えた。

 今後、償還(返済)の必要がある兵庫県債の残高は4兆7660億円になった。このうち国の交付税などにに代わって資金調達した分を除く、実質的な兵庫県の借金残高は3兆1193億円で、前の年度末に比べ512億円増加した。

 県営住宅事業や流域下水道事業など14種類ある特別会計では実質収支の合計で61億円の黒字だった。水道用や病院などの公営企業会計は、兵庫県立こども病院(神戸市中央区)の新築移転費用が響き、6会計の合計で22億円の実質赤字になった。

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