神戸天然物化学、出雲工場で新たに製造棟など着工 IPOでの調達資金を充当

20180827神戸天然物化学出雲工場(第二工場)

 神戸天然物化学は27日、島根県出雲市の出雲工場(第二工場、写真=神戸天然物化学提供)内で新たな工場などを着工したと発表した。キログラム単位の少量で、電子材料関連などの機能材料を生産する「キロラボ工場棟」と「研究棟」を新たに建設する。完成は2019年3月の予定。総投資額は約6億円を見込んでおり、IPO(新規株式公開)によって調達した資金の一部を充当する。

 ディスプレーなどに使う電子表示材料など電子材料の関連製品では、製造量がキログラム単位の高付加価値品の引き合いが増えている。出雲工場で従来から使用している大型反応器での量産を念頭に置いた、キログラム単位での試作もしやすくなる。さらに新たな「キロラボ工場棟」から既存の工場棟への円滑な移行などを支えるには、新たな「研究棟」も必要と判断した。

 神戸天然物化学は今年3月15日に東証マザーズへIPO。新規上場に伴って新株式を発行し、30億円弱を市場から調達した。調達時に資金の使い道として、出雲工場(第一工場)で医薬製造設備の増設、出雲工場(第二工場)で機能材料製造設備の増設、神戸市での機能材料などの新工場建設などを挙げていた。今回の工場建設は、19年3月期の業績予想に織り込み済みとしている。

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